なんか書く!!

えいえいおーー!

新陳代謝

先週、修士論文の提出をし無事に審査が通り6年間籍を置いた大学(大学院)の卒業が確定した。

大学1年生の頃、静かな部屋で一人暮らしを始めて3日目の夜、父から電話がかかってきて他愛のない会話をしてる最中に涙が出そうになったことを今も覚えている。単純にホームシックだったわけだけど、父が放った「体調に気をつけてな」という、それまでだったら聞き流す10文字にも満たない言葉に、今まで実感することなかった親の愛が芯に響いて、張り詰めていた神経が緩んだからだと思う。泣きそうになってるのをバレないように少し急いで電話を切った。

そんなことがあって大学生活をしていくなかで、多くはないが仲良くしてくれてる友人や親しく接してくれる先輩・後輩ができ、6年で自分は貴重な財産を手にしたと感じる。

 

静岡の田舎から、今の下宿までの道のりを父が運転する車に乗り窓からぼーっと流れる景色を眺めていた18歳の青年は、今や24歳となり、社会に放り出されることに対し、実態の掴めないモヤモヤとした薄灰色をした霧のような不安を抱えている。

6年前にもこのような不安は感じただろうか。おそらく同じような不安は感じてはいないが、何かしらの不安は感じていたと思う。けど今その時何を感じていたかは一切覚えていないということは、6年の歳月とその間で得たモノがそれを解消したのだと思う。6年の時が流れていく中で、そういった心情も細胞のように新陳代謝を繰り返してたのだろう。

 

「明日の自分がなんとかする」という怠惰な言葉があるが、この言葉は意外といい言葉だなと思うようになった。不確定な明日、1年後の自分のことを考えて正体不明な不安に悩まされナイーブになる必要は一切ないなと思った。だけど今この瞬間のことはなんとかできるので、地に足つけてこれからを歩んでいきたい。