デュラハーン-夢日記-
自分には最初から首がないのと認識していて、それが当たり前だと思っていた。
洗面台の前に立つと何かが足にガツンと当たった。足元には首が落ちていた。
「そういえば自分には首がないんだった」とそこで再認識した。
落ちていた首を拾い、顔を見た時にそれは自分の首だと分かった。そして元々は自分には首があるのだと思い出した。
両手で頬を挟む様に持ち、「顔色悪いな〜」と軽い冗談を言った後、元々首があった位置にくっつけると、切断された痕すら残らず綺麗に繋がった。
鏡を見て少し横を向いてる首をクイクイっと微調節した僕は顔を洗った。